はじめまして、27卒就活生です。
この記事を見てくれているあなたは、きっと就活に対して少し不安を感じているのではないでしょうか。
「就活って何から始めればいいの?」 「ES・GD・面接の攻略法がわからない…」 「周りは夏インターンに受かってるのに、自分は…」
そんな悩みを抱えている27卒の皆さんへ。
私も実は、就活を始めた当初、20社ほど夏インターンに応募して1社も通らなかったという苦い経験があります。
周りの友達が次々とインターンに応募するタイミングで、何となくエントリーしたものの、サークルの先輩やゼミの先輩から「インターンは沢山企業を受けたほうがいいよ」とアドバイスをもらい、絞り切りが近い企業からとりあえず合計20社ほど出しました。
そんな私が、2月から本格的に就活を始めて効率的に内定を獲得するために実践してきた内容を、この記事では共有したいと思います。
特に、就活に苦しむことなく効果的に進めたい人こそ「夏・秋・冬インターン前に」と「本選考前から早期選考」に力を入れようということを中心に、自己分析・業界/企業分析・ES・Webテスト・GD・面接すべてについて解説していきます。
「就活って実際どう動くの?」という初歩の疑問から「このフェーズではこう振る舞えば通過率が上がる」という実践的なテクまで、無駄なく詰め込んでいきます。
僕も最初は何をすればいいかわからず、右も左も分からない状態でした。でも、正しい順序と少しの工夫で就活は想像以上にスムーズに進めることができます。
どのフェーズからでも取り組めるよう、就活の序盤〜終盤まで幅広く活用できる内容を意識してまとめています。
特別なスキルや経験がなくてもすぐに実践できる工夫を詰め込んでおります。
それでは早速、面接で爆褒めされた企業研究のやり方を徹底解説します。
これを読み終える頃には、企業研究が「ただの暗記」から「面接の武器づくり」に変わり、やりたいことが決まっていなくても自信を持って選考に臨めるはずです。
まず理解すべき「企業研究の本当の目的」
多くの就活生は「企業研究=会社を詳しく知ること」と思い込んでいます。
しかし、人事が評価するのは「知っているかどうか」ではなく**「自分なりに理解して考えているか」**です。
企業研究の目的は3つだけ
1. 将来やりたいことを”仮決め”するための材料集め
完璧な答えはいらない。まずは「こういう方向性が合うかも」という仮説を作ることが大切。
2. 求められる人物像と自分の強みを結びつける
企業が大切にしている価値観や戦略を理解し、自分のエピソードと接続する。
3. 面接で語れる”自分の視点”を準備する
数字の暗記ではなく、自分なりの解釈や考えを持つための調査。
POINT
「情報収集」ではなく「仮説づくり」がゴール。
“調べる”→”理解する”→”自分の考えを持つ”の流れを意識しよう。
重要な視点 ― 「森ではなく木を見よ」
就活の企業研究における最大の落とし穴を指摘していました。
就活の企業研究は「森を眺める”のではなく、”木を切る自分”を想定して行うべき。
森を見る = 失敗の元
- 森 = 業界全体の比較、福利厚生、数字の羅列など。
- 森から入ると「どっちの業界が得か」「福利厚生がいいか」など外側の条件だけで判断しがち。
- でもそれは最終的な内定比較で考えればよいことで、エントリー・面接初期では意味が薄い。
木を見る = 自分視点で考える
- 木 = 自分が入社した後に向き合う具体的な仕事、顧客、課題。
- 「この会社に入ったら自分は何をしたいか」を考えながら調べると、
- 面接の回答が自然に出てくる。
- 志望動機に”自分ごと”感が生まれる。
- 質問の質が高まり、人事に好印象を与える。
数字暗記はほぼ不要
- 売上・利益・時価総額・PBR・利益剰余金… → 面接で問われることはほぼありません。 → 実際、現場社員でも答えられないことが多いです。
人事の本音
「うちの売上知ってる?」と聞くのは、学生の話が的外れなときだけ。
逆に言えば、“自分なりに理解して考えている”姿勢が見えれば数字暗記は不要です。
企業研究でまず見るべき4つのポイント
① 企業理念・パーパス・バリュー
- 企業が長年大切にしてきた価値観。
- 歴史や創業者の想いを調べると、単なるスローガンではなくなる。
- 面接では「理念に共感」+「自分の経験」を結びつけると強い。
② 中期経営計画(中計)
- 3〜5年でどこへ向かうか。
- 新規事業・DX・海外展開などの方向性は面接の武器になる。
- 「その方向性に自分の力を活かしたい」と語れると説得力大。
③ 社員インタビュー・OpenWork
- ホームページでは見えないリアルを知る。
- 若手がどんな挑戦をしているか、理念が実際に浸透しているかを確認。
- 仮説を持って質問すると、話が深まり印象も良くなる。
④ 競合比較・業界トレンド
- 「業界全体で◯◯に注力している中、御社は△△を軸にしている」と語れると一目置かれる。
- ただし”森”にとどまらず、自分がその中で何をするかを考えることが大事。
効率的な企業研究の進め方(ステップ別)
STEP1:公式サイト・IR資料
- 企業理念・パーパスは採用ページやトップページに。
- 中期経営計画は IR 情報に。
- 図解やキーワードをメモしながら「自分が貢献できそうな領域」を探す。
STEP2:ニュース・プレスリリース
- 日経・PR TIMES・業界紙で最新動向をキャッチ。
- 新規事業・M&A・グローバル展開など、未来に関わる話題を押さえる。
STEP3:社員インタビュー・OpenWork
- 「どんな人が活躍しているか」「若手の挑戦機会」を調べる。
- 理念が実際に息づいているか確認。
STEP4:OB・OG訪問
- 仮説を立てた上で質問することが命。
- 「◯◯に力を入れていると感じましたが、現場ではどうですか?」と聞けると濃い話が聞ける。
将来やりたいことが決まっていない人の動き方
● “仮説”を持って動く
- 「人と関わるのが好き」「新しいことに挑戦したい」「数字を活かしたい」などざっくりでもOK。
- 完璧でなくても、仮説を元に動けば情報が整理されやすい。
● “好き/嫌い”を棚卸し
- 好き:人をサポート、創造、数字で成果
- 嫌い:単調作業、閉鎖的な環境、変化がない
● OB訪問で仮説を検証
- 「この方向で合ってますか?」と聞いて軌道修正する。
- 動けば動くほどやりたいことが見えてくる。
「面接中に突然やる気が出るような”魔法の言葉”はない。自分で仮説を立てて調べ、行動した結果だけが本物のやる気につながる。」
このように私は考えます。
面接で”爆褒め”された具体的活用法
志望動機(例)
「御社が掲げる”挑戦し続ける”という価値観は、私がカフェアルバイトで新人を巻き込み改善提案をした経験と重なります。中期経営計画で新規事業を推進している点に魅力を感じ、変化を恐れず挑戦できる環境で自分の力を発揮したいと考えています。」
質問の仕方(例)
「中期経営計画でグローバル展開を加速すると拝見しました。若手が海外プロジェクトに関わるチャンスはどの程度ありますか?」
競合理解を活かす(例)
「業界全体が◯◯を強化する中、御社が△△を軸に差別化している理由に興味があります。その背景や判断プロセスを教えていただけますか?」
調査を効率化する便利ツール
- OpenWork:現場の声を収集。志望動機の裏付けになる。
- 業界地図・四季報:業界トレンドと競合比較を把握。
- IR BANK / 有価証券報告書:財務・戦略を簡単にチェック。
- Google アラート:企業ニュースを自動収集。
- X(旧Twitter):社員・業界人の発信をキャッチ。一次情報が強い。
よくある失敗と回避法
失敗1:数字や制度の暗記だけで終わる
→ 「だから自分はどうしたいか」を必ず添える。
失敗2:志望動機がふわっと”ぶれる”
→ 自分の経験や価値観と戦略・理念をつなげる。
失敗3:OB訪問の前に仮説なし
→ 仮説を持って行くと、質問の質が上がり印象も良くなる。
企業研究を楽しむという視点
動画が最後に強調していたのは「楽しむ姿勢」です。
就活は、1年のうちにこんなに多くの企業の人にフラットに会える特別な期間。
だからこそ森を眺めて福利厚生で比較して終わるのではなく、
「この会社に入ったら自分は何をしたいか」を楽しみながら探索することが大切。
“自分から前のめりに「こうしたい」と語る学生こそ評価される。
「どうですか?私って向いてますか?」という受け身モードでは刺さらない。
キャリアの軸は動いていい
- 最初に決めた「やりたいこと」は就活中に変わって当然。
- 動いて、調べて、人と会う中で軸が変わるのは成長の証拠。
- 仮説を持って行動したからこそ、後から納得感のある選択ができる。
今すぐやるべきこと(ここまで徹底してください!!)
- 気になる企業を3〜5社選び、この記事の「STEP1〜4」をやってみる。
- 「理念/中計/現場の声/競合」の4点をノート化し、自分の意見を1〜2文添える。
- その仮説を持って OB 訪問や社員インタビューへ。
- 面接で自然に語れる志望動機と質問が完成する。
まとめ ― 将来像が決まっていなくても、仮説を持てば勝てる
- 企業研究は「知識の暗記」ではなく “仮説づくりと自己理解”。
- 将来やりたいことがまだ固まっていなくても、仮説を立てて”木を見に行く”だけで面接力は一気に上がる。
- 中期経営計画・理念・社員の声・競合分析を組み合わせて、自分なりの志望動機・質問を作ろう。
- **結局、最も刺さった企業=自分が自然体で働ける企業。**森を眺めて福利厚生で比較するより、木を切る自分を想像して動いた学生こそ、人事から爆褒めされ、納得のいくキャリアをスタートさせています。
✅ 今すぐやるべきこと(ここまで徹底してください!!)
- 気になる企業を3〜5社選び、この記事の「STEP1〜4」をやってみる。
- 「理念/中計/現場の声/競合」の4点をノート化し、自分の意見を1〜2文添える。
- その仮説を持って OB 訪問や社員インタビューへ。
- 面接で自然に語れる志望動機と質問が完成する。
最後に ― 僕が夏インターン全落ちから立ち上がれた話と、いま企業分析を始める意味
夏インターン全落ちで絶望したあの夏
正直に言うと、僕は就活を完全になめていました。
大学3年の春、「とりあえず就活始めないとやばいかな」くらいの軽い気持ちで、名前を知っている企業のサマーインターンにいくつかエントリーしました。
でも結果は――全落ち。
あっという間に8月が終わり、周りは「◯◯総合商社のインターン決まった!」「外資コンサルの早期内定もらったも!」とSNSでキラキラ報告しているのに、僕は何一つ成果なし。
あのときの虚無感と焦りは今でも覚えています。
- 「やっぱり学歴フィルターか?」
- 「部活やってただけでガクチカ弱いのか?」
- 「もしかしてもう手遅れ?」
そんな負のループにハマりかけていました。
でも今振り返ると、落ちた理由は明確でした。
それは「企業分析をなめていた」からです。
僕は”森を眺めていただけ”だった
当時の僕の企業研究は、今思えば完全に自己満足でした。
- 就職四季報の売上・利益・社員数に蛍光ペンを引く。
- 「福利厚生いいな」「有給何日かな」など条件だけを比べる。
- 「大手か」「知名度あるか」ばかり気にする。
これ、まさに動画で言われていた**「森を眺める状態」**でした。
業界全体の木々を遠くから見て「こっちの森が立派そうだな」って眺めるだけ。
でも面接やESでは1本の木の前に立たされるんですよ。
「この木を切り倒すならどうする?」「なぜこの木を選んだの?」と聞かれる。
そこで僕は答えられなかったんです。
森から木へ ― 考え方を変えたら就活が変わった
夏に全落ちしたあと、「このままじゃ本当にまずい」と思い、色々な内定者ブログやYouTubeを見あさりました。
そこで出会ったのが、今回紹介している**「森ではなく木を見ろ」**という考え方です。
企業研究は、森を上から評価するコンサル視点ではなく、
自分がその会社の森に入り、1本の木を切り倒す視点でやるべき。
これを聞いて衝撃を受けました。
それまで僕は「どの森が良いか」ばかり考えていて、自分が働く姿を全く想像していなかったんです。
そこで僕は、企業研究のやり方を根本的に変えました。
- まず仮説を立てる。「自分はデータを使って課題を解くのが好き」「人を巻き込むのが得意」などざっくりでもOK。
- **企業の中期経営計画を読む。**未来の方向性を知って、「この会社でその仮説を試せるか?」を考える。
- OB訪問で仮説を検証。「御社の中計にある◯◯は、若手でも関われますか?」と聞くようにした。
- 志望動機は”この木を切りたい”を軸に作る。
たったこれだけですが、秋以降の就活はまるで別物になりました。
企業分析を始めたら、就活が一気に楽しくなった
驚いたのは、企業分析をちゃんと始めると就活が楽しくなったことです。
- 面接で「なぜうち?」と聞かれても、自分の言葉でスラスラ答えられるようになった。
- OB訪問がただの情報収集ではなく、ディスカッションの場に変わった。
- 「この業界ってこんな課題があるのか」「この会社の新規事業めっちゃ面白いじゃん!」とワクワクした。
最初は不安と焦りばかりだったのに、気づけば「就活って学びの宝庫だな」と思えるようになっていました。
周りが夏から動いていても、秋からでも追いつけるんだと実感しました。
今の27卒にぜひ伝えたいこと ― この時期が分かれ目になる
今、この記事を読んでいるあなたも、さっと似た不安を抱えているのではないでしょうか。
- サマーで結果が出なかった。
- 周りが先を行っているように感じて焦っている。
- 「やりたいことが決まっていない自分は出遅れている」と感じている。
大丈夫です。まだ間に合います。
でも、残り時間をただ焦って過ごすのではなく、やるべきことをやるかどうかで結果は大きく変わります。
ここで企業分析を始めるかどうかが、冬以降の戦いを決める分岐点です。
- 秋から冬にかけては本選考直結のインターンや早期選考者が始まる。
- エントリーシート・面接では志望動機と理解度が武器になる。
- OB訪問や社員面談も秋以降がピーク。今から仮説を持って動けば、濃い情報が得られる。
- 中期経営計画や企業の方向性はすぐには変わらないので、今調べたことが来春まで使える。
企業分析をやると、就活が「楽」になる
僕が身をもって感じた最大のメリットは、就活が楽になることです。
- 志望動機や自己PRを考える時間が激減する。
- 面接の緊張が和らぐ(「何を聞かれても自分の言葉がある」状態になる)。
- OB訪問が価値ある対話に変わり、就活が学びの機会になる。
そしてもう一つ、就活が楽しくなるんです。
企業の中計を読み、戦略を理解し、社員と話し、仮説を更新していく――
これはまさにリアルなビジネスゲームのようで、成長を感じられます。
「森を眺めるだけ」で終わっていたときの焦燥感や孤独感は、もうありませんでした。
最後に ― あのときの26卒の自分に伝えたいこと
もし過去の僕にひとつアドバイスできるなら、こう言います。
「夏インターンに落ちても終わりじゃない。
でも、”森を眺めるだけ”をやめて、今すぐ”木を見に行け”。
企業分析は、就活を苦しいものから、学びと挑戦の場に変えてくれるから。」
今、あなたが感じている不安や焦りは、行動のエネルギーに変えられます。
やりたいことが決まっていなくても構いません。
むしろその状態こそ、仮説を立てて動き出す最高のタイミングです。
- 気になる業界を1つ選ぶ。
- その中で中期経営計画を読んでみる。
- 「自分がこの木を切るならどうしたいか」を考える。
- OB訪問で仮説をぶつけてみる。
この小さな一歩が、就活を大きく変えます。
僕はそれで、夏全落ちから大手内定を複数得ることができました。
そして、就活が「怖いもの」ではなく「自分を試す最高の舞台」に変わりました。
皆さんへのメッセージ
就活の早期化で、今の27卒はかつてないほどのプレッシャーを受けています。
でもそれは同時に、考え抜く力を磨き、自分を成長させるチャンスでもあります。
企業分析を今始めることで、就活は苦行ではなく探検になります。
焦りを行動に変えた瞬間、景色は一変します。
夏の失敗は、あなたがまだ本気で動いていなかった証拠かもしれませんが、
それは今からでも十分に取り戻せるし、むしろ大きな種になります。
だから――
いまこそ、森をただ眺めるのをやめて、一本一本の木を見に行こう。
そこから、あなたの就活はまだまだ巻き返せるし、もっとずっと楽しくなる。
おわり

