SPI試験とは?
正式名称は「SPI総合検査」と呼ばれ、リクルートマネジメントソリューションズが提供する適正検査です。
主に企業の入社試験において採用されることが多く、性格と能力の2つの側面から測定します。
受験方法としては、ペーパーテストはもちろん、web上で完結するものから、実際に来社して企業のパソコンで行う場合など様々なスタイルがあります。
最も一般的な適性検査がSPIですので、対策は必須なだけでなく、早期から対策を行うことをおすすめします!
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SPIが実施される目的
新卒採用で実施されるSPIは、たくさんの応募者のなかから面接選考に進む人を絞り込むことが目的であるケースが多いです。
SPIは受検者の性格や能力を判断する適性検査であり、実際に面接をする前に、人となりや仕事に対する適正、能力をもっているかを把握するための参考情報が得られます。入社後に配属される部署を決める際にも利用されるケースもあるようです。
SPIを実施する目的は企業により異なるため、明確な合格ラインは定められていないとされています。
SPIの検査内容
SPIは、おもに「能力検査」と「性格検査」の2種類に分類されます。
- 能力検査:言語分野、非言語分野の検査。知的能力を測る
- 性格検査:言動や志向に関する検査。業務内容や組織の向き不向きなどを測る
試験内容によりますが、能力検査は30分で30~40問、性格検査は30分で200~300問と多くの問題に答える必要があります。
企業によっては、「英語能力検査」や「構造的把握力検査」を実施します。構造的把握力検査とは、物事の関係性や共通性から読み解き、思考力・柔軟性を測るための検査です。
どのSPIが実施されるかは、選考のエントリーページに記載されていることがほとんどです。エントリーしたい企業の採用情報を確認して対策をしておきましょう。
SPI対策はいつから始めるべきか
SPIの対策は、卒業する前年度の12月までに対策を始めておくと安心です。3月からは採用情報が解禁され、就職活動が本格化するため、説明会の参加やプレエントリーの手続きなどが忙しくなります。就活解禁前にある程度SPI対策をしておき、心に余裕をもって就活の準備を進めると安心です。
昨今は1年時から説明会やインターンに参加できる企業もあり、新卒採用が早期化している傾向が見られます。そのため、早い段階からSPI対策に取り組んでおいても問題はありません。
そこで本記事では、SPIの言語試験と非言語試験の特徴や問題構成、対策の方法などを解説していきます。
SPI言語試験の特徴と問題構成
内容としては国語の問題をイメージしてもらうと理解しやすいかと思います。
難易度的には中学校の教科書レベルのものが多く、
ある程度の受験勉強をしてきた学生にとって対策は難しいものではありません。
しかし、普段使わない単語の意味を問われたりするため、語彙力の強化は必須といえるでしょう。
問題構成は以下の通りとなっています。
1.二語関係
2.熟語
3.語句の用法
4.文の並べ替え
5.空欄補充
6.長文読解
特に前半部分の1〜3は語彙力を問われます。後半は文章問題が中心です。
文章問題の方が難しい問題が多く、速やかに文章の要点を押さえる力が求められます。
なので、なるべく後半に時間を使うことが基本的な戦略になってきます。
またそのためにも、語彙力を強化して前半部分を素早く解くことが重要となります。
ここではSPIの言語で得点アップをはかるためにやるべきことを3つ紹介します。
語彙力を増やす
まずは語彙力を増やすことです。先述した通り、語彙の問題は要点を理解することで高得点につながる単元です。
本や新聞などの文章に早い段階から触れ、語彙力を増やしておきましょう。意味が曖昧な語句やわからない専門用語などはすぐに調べ、調べる習慣を日頃からつけておきましょう。
また文章を読むことに慣れることで、「長文読解」の対策にもなります。小説やエッセイなどではなく、新聞や専門書、特に「思想・言語」「社会」「歴史」「芸術」などのジャンルが長文読解で出題される傾向にあります。
できるだけ多くの本を読むようにしておきましょう。
出題形式に慣れる
できるだけ多くの問題を繰り返し解き、出題形式に慣れておきましょう。SPIの言語分野では、短い制限時間内でいかに効率よく多くの問題の正答を導くかが問われています。
頻出の語句や頻出の問題形式を把握しておくことで、有利な状態で本番に臨むことができます。
また問題を解く時のコツやポイントなどはしっかり押さえておきます。非言語同様、暗記しておくことで有利な考え方が言語にも多く存在します。SPIの対策本やSPI対策アプリなどで解説をよく読み、考え方を理解しておきましょう。
模擬テストを活用する
インターネットでSPIの模擬テストを検索すると、無料で受けられるテストがいくつもあります。またSPIの対策本にも模擬テストが掲載されているものがあります。
このような模擬テストを使って、本番と同じ時間で問題を解いて対策を行います。本番に臨む前に最低でも1回はSPIの模擬テストを受けてみましょう。
実際の制限時間と問題数を解くことによって、自分に合った時間配分や得意不得意が明確に出ることでしょう。そこを把握した上で本番に向けて、対策をしていきます。
特に時間は思った以上に短く、最後まで解けない人が多くいるのも現状です。普段から問題を解く際には、制限時間を意識しながら取り組むのがおすすめです。
SPI対策には何時間必要?
ひとつの目安として、最低30時間は勉強できるとよいでしょう。入念に対策をしたいのであれば、50~60時間勉強をするとじっくり対策ができそうです。
SPIは選考の数日前に叩き込むよりも、1日30分~1時間程度の勉強を続けて理解を深めるほうが落ち着いて選考に臨めます。答えを覚えるのではなく、スムーズに解答するための対策をしましょう。
SPIは選考のひとつです。選考には、エントリーシートやグループディスカッション、面接なども含まれます。他の選考対策のためにも、SPI対策だけに時間をかけすぎないようにしましょう。
まとめ:就活生は早めのSPI試験対策を
「簡単な問題を速やかに解く」ことが求められるので、時間管理や効率が非常に重要です。
とはいえ、各個人の性格や能力によって適切な参考書も違いますし、
スケジュール管理も全く異なるので対策を始める時期にもばらつきが出ることは当然です。
特にスケジュール管理は重要です。
就職活動が本格的に始まると、エントリーシートや説明会、面接などでSPIにかける時間が限られてしまいます。
その結果、SPIを十分に対策したとはいえない状態で適性検査を受験する学生が存在することも事実です。
そのような事態にならないためにも、自分の時間を正確に把握して、対策計画を立てることが重要です。
何より、SPIでは奇抜な問題は出題されません。
練習量がモノを言うタイプの検査です。
繰り返し問題を解いてコツを掴み、
問題に慣れるまでの対策をしっかり行った後に受験するようにしましょう。